JPN-HOPグロワーズミーティングは、クラフトビールの人気が高まる中で、国内のホップ生産者・醸造者の情報交換、技術交流の場をつくろうと、日本ビアジャーナリスト協会の代表であり与謝野町ホップ生産振興協議会 会長の藤原ヒロユキさんの呼びかけで、開催されることになったミーティングイベントです。
与謝野町の政策「与謝野ブランド戦略事業」のひとつに「クラフトビール醸造プロジェクト」があり、原料(ホップ・大麦)の生産から六次産業化、産業振興にむけ京都与謝野ホップ生産者組合の方々とともに試験栽培を進めているそうで、採れたホップは国内のブルワリーで醸造に使用されているそうです。
また、町をあげて循環型農業の推進に取り組んでいて、豆腐工場のおからや魚のアラを使った有機肥料を製造しています。
こういった先進的な取り組みが生まれているのは、山添町長(就任当時全国最年少町長だったそうです)が前出の「与謝野ブランド戦略事業」に、クリエイティブディレクターとして田子學さんを迎えたところからスタートしたようです。
http://yosano-branding.jp
うちゅうブルーイングのある北杜市も、是非ともクリエイティブディレクターを行政プロジェクトのメンバーに入れてもらいたいですね。
政治、経済、デザインが連携することで魅力的な地域になると思います。
話をJPN-HOPグロワーズミーティングに戻します。
うちゅうブルーイングでもホップを育ててみて感じているのは、他の作物に比べ圧倒的に栽培技術に関する情報・書籍が少ないということです。
プランターで育てるような情報はたまにあるのですが、畑で生産をとなると海外の書籍とホップ農家の方に教えをいただくのがメインとなります。
特にホップは5~6メートルまで蔓が伸びるので、他の作物と違い高い柱、ワイヤーなどが必要で、日本の気候では台風等も考慮しなければならないので、柱やワイヤーのスペックひとつにしても具体的な情報がネット上では出てきません。
また資材を買おうにも、ホップ用として販売されているものは見つけられませんでした。
そんな中で今回東北のホップ農家の方、クラフトビールのブルワー、ホップ研究者も参加予定とご案内をいただいたので、速攻で申し込みをしました。
結果、参加して本当に良かったです!
与謝野町のホップ畑や大麦畑を見学でき、質問もさせていただきました。
そのあとは藤原ヒロユキさんのお話、ホップ博士村上敦司さんの講演、木内酒造の宮田さんのお話があり、国産ホップと日本のクラフトビールの未来というテーマの中で、それぞれの立場から語られる熱い内容で刺激を受けました。
ラウンドテーブルでの自己紹介の時間や懇親会では、参加されたみなさんの取り組みや私たちの取り組みの話を聞いていただいたり、交流がたくさんできて充実した一日を過ごすことができました。
今後また続けて開催されるそうですので非常に楽しみです!
また、今回の収穫はもうひとつ、私たちの目指すホップのオーガニック栽培はかなり難しい挑戦であると教えていただきました。
オーガニックホップで成功している海外の地域はかなり特殊な生態系、地形、気候であるそうです。
土壌診断・ミネラル施肥・減肥・天敵利用・微生物利用・草生栽培・自然農薬など、いままでの宇宙農民の経験をフル活用して取り組んでいきたいと思います。
JPN-HOPグロワーズミーティング関係者のみなさま、大変お世話になりました。
どうもありがとうございました!