応募する
Staff Interview
うちゅうには、みんなの力が必要。とんでもないことをみんなとしていきたいから。|鈴木ルミコ|クリエイティブディレクター/共同創立者

うちゅうには、
みんなの力が必要。
とんでもないことを
みんなとしていきたいから。

鈴木ルミコ

クリエイティブディレクター/共同創立者

はじまりは「宇宙農民」

出身は大阪です。北杜市は知り合いがいてて、「景色がいいところやなぁ」と思って遊びにきたんです。そしたら思ってたんよりすごい景色がいいところで。住んでみたいなぁと思ったのがきっかけですね。

日本って、山が迫ってくる感じのところが多いんだけど、北杜市は遠くに綺麗な山があって、眺めていられる。それが素晴らしい。空気がカラッとしているのもいいですよね。こんな場所はなかなかないなと、2009年に移住しました。

移住すると決めたあと、何人かが一緒に「自分たちもいきます!」というわけで一緒にこっちに来て、じゃあみんなで畑でもするか、田んぼでもするか、とはじまったのが「宇宙農民」なんですね。最初は自給自足を目指して、自分たちで食べられる分だけ作っていたんです。けれど、作ったお米が美味しいから売ってほしいと言われて、売れるように田んぼを広げていきました。その頃はまだビールなんて一ミリも思ってなかったですよ。

よい波動の運びのように

私たちは無農薬でオーガニックな農業をしていたので、オーガニックなものづくりをしている人たちを集めたファーマーズマーケットなどのイベントをしていました。

せっかくいいものを作っているのに、ディスプレイの仕方とか、ポップとか、もうちょっと丁寧にすればもっとよくなって、高くも売れるはずなのに…ということをずっと惜しいと思っていたんです。それでアメリカ。オーガニックのマーケットが盛んなアメリカ西海岸に視察へ行くことにしました。

その旅程の最後に、ポートランドにも行きたいと足を伸ばしたんです。ポートランドはオーガニック農産物の生産者もたくさんいて、NPO法人もたくさんあって、きちんと食べていけるNPO法人ってどんなところかを知りたいと思った。行ってみたら現地でクラフトビールというものが流行っていると聞いて、じゃあちょっと行こうかとホテルの近くのビアバーに向かいました。

それまでビールって大手さんくらいしか知らなかったし、ほとんど飲まなかったんです。でもそのビアバー、入ったらガラス張りの向こうに銀色の大きなタンクが並んでいて、店は平日なのにいっぱいで、幅広い客層がみんな穏やかに飲んでいて、もう「なにこれかっこええ!」と思って。ビールを飲む居酒屋みたいに思っていた私のイメージがひっくり返されました。

一方で隊長はビールの種類の多さとか、色とか、香りとかにびっくりしてて。ホテルに帰ってからもずっと色々調べて、「ホップ植えたい、ホップ植えたい」ずっと言ってましたね。

つまり、ビールには偶然に出会ってしまった。でも、ほんとうのところを言うと、その前からずっと隊長は何か探していたんです。農業だけでは食べていけないから、何かしないとなって。そんなことを思いながら、西海岸を歩いて、ビバリーヒルズなんかでいい波動をもらって、ポートランドに運んでもらったなって感じですね。

うちゅうには、みんなの力が必要。とんでもないことをみんなとしていきたいから。|鈴木ルミコ|クリエイティブディレクター/共同創立者

ホップの神様

ところでホップ、あれから隊長は色々調べて、ホップの苗を海外から輸入して、実際植えて育てることにしたんです。税関の検疫は枯れてんちゃうか? くらい時間がかかったし、そもそもすぐには大きくならないよ、と言われたんです。おまけに私たちは農薬を使わない農業をしていたから、ちゃんと育つかどうかも分からなかった。

ところが春に植えたらもうその年の夏にできたんですよね。そのホップの香りがたまらなく良くて、隊長はビールを造りたいモード。引き続き調べていたら、北杜市は日本第一号のホップができた土地だと分かったんですよ。戦後、輸入ホップの方が安くなり、どんどん失われていったそうですが、この土地でできたホップは「カイコガネ」という名前で、今でも育てられているそうです。

もうこれ、なんじゃこりゃあ! の展開やん。自分たちがホップ植えよう、育てようと思ったら、その土地がホップの土地。だからもうこれはビールの神様に導かれてきたんやなぁと思いましたね。

うちゅうには、みんなの力が必要。とんでもないことをみんなとしていきたいから。|鈴木ルミコ|クリエイティブディレクター/共同創立者

寝落ちしながらエゴサーチ

初めて造ったビールはほぼ1週間で売り切れて、その半年後くらいにECサイトに出したビールも一日経たないうちに完売。「え?これバグってんちゃうの?」って自分たちの目を疑いました。そこからはもうずっとそんな感じです。製造量は増えているんですが、ぜんぜん追いつかないですね。

私たちは本当にお金がなくて始めたから、宣伝広告費はゼロ。売り方としてはタダで使えるSNSをとことん活用しました。発信もデザインもぜんぶ自分たちでやっていて、どう撮影するとか、どう伝えるかとか、どう見せるかとか、すごく考えました。

それで、SNSで発信する一方で、SNSでエゴサーチもするわけです。うちのビールを飲んだと投稿してくれている人の発信を見つけて、それを詳しく見てみると「それはどこで売っているんですか?」とか「なんのビールですか?」とか、コメントがたくさんついている。最初だからそれがもの凄く嬉しくて、全部いいねして、「ありがとうございます。これからもよろしくお願いします」ってコメントして回ったんです。それから8年間、気づけば今までずっと続けています。だって、「飲んでくれてる」ということが嬉しいですから。

出張で海外に行ってても、とにかくそれをやらなくちゃという使命感がありますね。「仕事で嫌なことあったけど、帰ってきてうちゅう飲んだら元気になって、明日も頑張れる」みたいに書いてくれている人がいてたりして、もう「ありがとうー!」という感じです。寝落ちしながら、ずっとSNS見てますよ。

うちゅうには、みんなの力が必要。とんでもないことをみんなとしていきたいから。|鈴木ルミコ|クリエイティブディレクター/共同創立者

ファンになってもらうためには、どうしたらいいか

これは仕事に限った話ではなくて、私はいつも“逆の立場”というのを考える様にしているんです。ビールでいえば、手に取った時に相手がどう感じるか。どうしたらみんなが喜んで、わー!と言ってくれるかな?って考えるんです。だから「箱を開けた時に『わあっ!』て思ってもらいたいから、ポストカードはこうしてください」とか、かなり細かいところまで指示を出していると思います。

一方で、うんちくはあんまり言いたくないんです。だって、ちゃんと造っているとか、素材にもこだわって造っているとか、そんなん当たり前でしょう? 押し付けるものではないし、エンタメの人ってそんなことは言わない。美味しいビールを造って、みんなに飲んでもらって、そこで自然とファンになってもらいたいんですよ。「ファンになってもらうためにはどうしたらいいか」を考えて、アイドルグループを研究したりもしましたね。

実際、私たちのビールには最初からつよいファンの方がいてくださった。それで、口コミで宣伝してもらって広がってきましたから、ある意味今でいう“推し活”してもらったわけです。“布教活動”とみなさんは言っていましたが、これってすごく有難いこと。だったらやっぱりその人たちを喜ばせないと、感動を与えないと…って、そう考えると思いますし、私はそうしていることが楽しいんです。モノをつくって終わりじゃなくて、その先もみんなと一緒につくっている、それがうちゅうなんですよね。

どんな努力も、楽しさがある前提だから

そんな感じで毎日一所懸命やっていたら、今に至る。これからは次の段階に行くために、今までよりも数字もちゃんと押さえないといけないし、スタッフ一人一人の力もチーム力ももっと上げていかないといけない。

そのために、スタッフそれぞれがもっと自己効力感を高めることが大事やと思う。「もっといけるぞ」とみんなが思えるようにと思っています。

目標を立てるにしても、大体の人は105〜110%アップ程度の自分を想像して目標を立てていると思う。でも、それって結局現状維持にしかならないの。だから、「とんでもない目標をつくれ!」と私は伝える。それがあるから、もっとできる。コンフォートゾーンを無理にでも外に持っていくと、どんなこともできるようになりますから。

人生は、手をあげないとなにも始まらないし、仕事って楽しいだけじゃない。でもね、うちゅうには何かをつかんで成長するチャンスは本当にたくさんあると思う。一生懸命やれる人だったら絶対楽しくなるし、どんな努力も楽しさがある前提。そういうことを、みんなと分かち合えたらいいですよね。

うちゅうには、みんなの力が必要。とんでもないことをみんなとしていきたいから。|鈴木ルミコ|クリエイティブディレクター/共同創立者
UCHU BREWING STAFF INTERVIEW from

鈴木ルミコ

プロフィールが入ります。プロフィールが入ります。プロフィールが入ります。プロフィールが入ります。プロフィールが入ります。

うちゅうブルーイングの採用情報